Bve trainsim > このソフトウェアについて

Bve trainsim の歴史

Bve trainsim の始まりは、私が自分で楽しむために何となく作り始めた小さなプログラムでした。

1996 年

初めは、架線柱に見立てた四角い枠が後ろに流れるだけでした。キーボードで景色の流れるスピードを調整できるようにし、速度計を付けました。一定間隔でプラットホームが出てくるようにして、「列車を停止位置に上手く停める」ゲームになりました。

運転台の計器を少しずつ再現していきました。この頃の私は、鉄道車両の仕組みなどまったくわからなかったため、通学時によく運転席にかぶりついて計器の動きを観察していました。私は、当時最新鋭の 209 系を再現したかったのですが、通学時にいつも見ていたのが 113 系だったので、おかしな運転台ができました。それまで運転台などあまり見たことがなかったので、どの車両も同じようなものだと思っていたのです。209 系に乗って初めて運転台を見たとき、すっきりとした計器類に驚きました。

一方、路線にはなぜか興味がわかず、特にモデル路線を決めることなく、草原にひたすら直線でした。

1997 – 1998 年

カーブに挑戦しました。当時の数学レベルで座標を計算するのに苦労しましたが、実現できました。

運転台は、209 系を何度も観察して本物に近づけていきました。先行列車と ATC も再現しました。しかし、知識がまったくなかったので、0 から 120 まですべての信号が出たりと間違いだらけでした。ATS-S も作りました。通学時によく観察していたので、動作は間違いなかったのですが、ビープ音しか鳴らすことができず、かなり間抜けでした。

駅間距離と駅名、時刻を定義できるようにしました。カーブはランダムで出現するというもので、まだ線形を再現するまでには至りませんでした。しかし、これで「定時に運転する」という要素が増えました。

この頃、音楽館の「Train Simulator」を知り、購入しました。当時の Train Simulator は、運転画面が小さくコマも粗かったので、速度と残り距離の数字を頼りに運転するしかなく、自分がイメージしていたものと違いました。しかし、DirectSound のリアルな音が出るのに憧れました。

1999 年

軌道を 50 m 間隔の点で表現することを考えました。これによって軌道の配置が自由にできるようになり、勾配も実現しました。ようやく線形が再現できるようになったのです。これで初めて島式ホームが可能になりました。さらに、信号機、速度制限、地上子を再現し、これをテキストファイル上に定義するようにして、これが現在の「路線データ」の原型になりました。

車両も、運転台や車両性能をファイルで定義できるようにし、「車両データ」ができました。ATS-P も再現しました。

DirectSound を導入し、ついに走行音を再現しました。私は、VVVF インバーターの独特な制御音が好きだったので、それを再現したいと思いました。初めは一生懸命 MIDI で作っていました。奇妙な音で、とてもインバーターの音に聞こえませんでした。録音した実際の音を何とか使えないかと思い、波形編集して音源を作ることを考えました。MIDI の音と差し替えてみたところ予想以上にそっくりな音が出て驚きました。

この頃に、タイトーの「電車で GO!」を知りました。CG による運転画面なので、ビデオ映像特有のカクカクがないと思い、購入して遊んでみました。ところが、プレイすればするほど現実とは違うところが見えてきて、満足できませんでした。しかしながら、きれいなグラフィクスにはやはり憧れました。

2000 年

Direct3D を利用する方法を探して導入しました。しかし、当時の私には非常に難易度の高いものでした。ドキュメントを読んでも、難しい用語がずらずら並んでいて、理解するのに大変苦労しました。

Direct3D によって、テクスチャのついたきれいな運転画面ができあがりました。電車で GO! に影響してか、減点方式の採点機能と忠告メッセージを加えました。

ようやく人に見せられるレベルになったと思い、ホームページを開設し、2000 年 3 月にインターネットで公開しました。

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